履歴書・職務経歴書は求職者の宣伝広告となるものです。これがどれだけ真剣に作りこまれているかを採用担当者はすぐに見抜きます。特に職務経歴書については、どのような会社・職種等に応募するかで作成ポイントが異なってきますので、求職者様のケースに応じてアドバイスをさせていただきます。

ここでは特に重要である職務経歴書の書き方について、誰もが意識しておかなければならない2つの重要ポイントを記載させていただきます。

採用企業のニーズを考えること

職務経歴書を見る側の立場になって記載内容を変えていますか? 大別すると、応募先が事業会社なのかコンサルティング会社なのかで求職者について知りたい内容は異なります。

事業会社はあなたが入社された時にどのようなパフォーマンスをあげてくれるのかが知りたいと考えています。そのため、現職で仕事に対してどのような姿勢で取り組んできたかを知ることで入社後のあなたのパフォーマンスを推定しようと考えています。

記載ポイント

・どのような問題に対して、どのように対応することで、どのような成果を残したか。
・果たした成果に対して、社外・社内からどのような評価を得たか。
・仕事を遂行していくことを通して、どのような能力・経験を培ってきたか。

一方で、コンサルティング会社はあなたが入社された時にどの業界にアサインすれば最も効率的かつ有効性高くパフォーマンスをあげられるかを考えています。そのため、今までにどのような業界・規模の会社に関わってきたのかについて知りたいと考えています。

記載ポイント

・どのような業界でどのような規模のクライアントを担当していたか。
・仕事を遂行していくことを通して、どのような能力・経験を培ってきたか。

基本を押さえること

・各項目における番号、カッコ書き、フォント、文字サイズ、インデント等について統一したルールで記載しましょう。

・誤字・脱字は厳禁です。会計士の強みのひとつは有価証券報告書等のような外部への開示書類について正確性を担保できる能力です。誤字・脱字があるということは、その能力が欠けていることを示してしまうことになります。

・専門用語は避けましょう。職務経歴書を見るのは会計士ではありません。一般的な用語に置き換えて、読み手が理解しやすい様に書くようにしましょう。

監修: 桑本 慎一郎

1981年大阪府生まれ。同志社大学商学部卒業。公認会計士。上場企業や金融機関に対する法定監査業務に従事し、その後ベンチャー企業の管理部長や上場企業の経理マネジャーを経験。2011年に会計士専門の転職エージェントである株式会社ピー・シー・ピーを創業。
https://kaikeishinorirekisho.com/career/181/